民主党の論点整理 | ちっご九条の会

民主党の論点整理

民主党


 民主党 憲法調査会が25日にまとめた「論点整理」の要旨が発表されました。


、特に安全保障については、国連の枠組みでの集団安全保障体制参加について、海外での武力行使の具体的な範囲を示しています。しかし論点の整理では「武力行使」という文言は使わず、「参加に係る具体的基準などは改めて検討・審議する」としています。

確か予定では3月に出すのではなかったかしら・・・。皆さんは、どう読みましたか?

以下、要旨です。
 
 【基本方針】 憲法は何よりもまず、公権力行使のためのルールを定めるものである。

 【総論】 (1)我が国の歴史・伝統・文化を踏まえた国の形を明示(2)国民主権の強化、議会の行政監視機能を強める(3)国民共同の責務を明らかにし、未来への責任をうたう(4)人間の尊厳と自立主義を掲げる(5)分権型社会の創造をめざす(6)社会と国家の基本原理として、環境重視を盛り込む(7)国際協調主義の立場に立つ

 【統治機構】 (1)憲法第65条(行政権)の主体を内閣ではなく首相にし、「行政権」を「執政権」に切り替える(2)国会に議会オンブズパーソン、行政監視院などを設置し、議会の権限を強化(3)憲法裁判所の設置をめざす(4)公会計や財政に関する諸規定の整備(5)国民投票制度の拡充

 【人権保障】 (1)「生命の尊重」の明記、犯罪被害者の人権を擁護、子供や外国人の人権の保障など「人間の尊厳」の尊重を再確認(2)環境保全など社会的広がりを持つ課題の解決に「共同の責務」を明確にする。公務員の権利義務も再検討(3)知る権利のための「情報アクセス権」、読み解く能力を確保するための「対話の権利」など新しい権利を確立(4)国際人権法などの尊重を採り入れる

 【地方分権】 (1)身近な行政は優先的に基礎自治体に配分(2)国と地方の権限配分の明確化(3)地方政府の多様性の承認(4)財政自治権・課税自主権の確立

 【安全保障】 (1)「制約された自衛権」を明確に位置づける(2)国連主導の集団安全保障活動への参加を明確に規定する

 【結び】 憲法改正とともに、関連する付属法の整備が不可欠。「憲法提言」は付属法をも考慮した、より具体的なものとして提案される必要がある。